在処離れ

やさしく、あったかく生きていきたいです。

大学院に入って

 

こんにちは。

 

心理系大学院生です!

M1を終えて、M2になる今でも、大学院に進んで良かったとか悪かったとかまだあんまりわかってない。笑

 

心理学楽しいなあと思うこともあれば、就職すりゃあよかったなとおもうこともある。

 

 

 

大学院に行こう、と決めた大学4年の春から、大学院ってどんなところだろうとずっと思いを馳せていた。

私のなりたい職業(心理職)は大学院に行かなきゃなれなくて。それで(仕方なくと言うと語弊があるけれど)大学院に進みました。

 

大学院に進む前は、心理系大学院は、自分と向き合う場所なんじゃないかとぼんやり思っていた。

 

 

だけど、入った今思うのは、自分がわからなくなる、がいちばん近い気がする。

自分と向き合うからこそ、分からなくなるのかもしれない。

 

ここは、正解がない問いにずっと向き合い続けなきゃいけないところだと思う。

自分の未来について、真剣に悩んでいる人間と、一緒に深く悩んでいかなければならない。

簡単のようで、とても難しい。わかったふりは簡単だけれど、他人の本当の悩みを真に理解することは多分一生無理です。

 

それでも、ちょっとでも分かるようになるために、一緒に悩んでいけるように、日々練習するのだけれど。

 

心理の世界って、本当にしんどい。自分の不甲斐なさや未熟さを眼前に突きつけられる感じ。間違う度に、自分の弱さとか足りなさとか感受性のなさを痛感して。苦しくて。

 

教授も、「正解なんてないから」というのに、「それはダメでしょ」は言う。

なぜダメなのかもわからない。何がダメなのかもわからない。

ただ、ダメなんだということだけ学習して、「変なこと言わないように」「ダメと言われないように」としているうちに、自分が潰されていく感じがする。個性が無くなってゆく感じ。

 

教授に、

「自分の個性がなくなっていく感じがする。自分が何を考えていたのか分からなくなってきた。個性を出したら『ダメだ』と言われ、私じゃなくてもいい気がしてきた」と言うと、「個性を出さずにやってみたら?きっと上手くいかないから」と言われた。

 

「上手くいかなくなってからじゃ遅いだろ」と思った。私がそんな向き合い方して、クライエントを練習台のようにして、それで上手くいかなかった、じゃあ遅いのだ。

もっと「正解」が知りたかったのに、と思った。

 

心理は、正解を求める人、「正しくやりたい」という人には向かない道なんだなあとつくづく。

 

今まで小学、中学、高校、大学と、正解もあって、間違いもあって、○×がついた。

そういう世界にいたので、急に正解がない世界に放り出されて、戸惑っている。M2になる未だに。

自分で物事を考えるのがこんなに難しいのかと、こんなに下手なのかと、こんなに伝わらないのかと虚しくなっている。

 

大学院(とくに心理系は)は、本当に人間力が問われる場所な気がする。

多分、図太くないとやっていけない。図太くて、でも人の機微に敏感であるべきなのだと思う。それがとても難しい。

個性とはなんだと首を捻り、「していいこと」は分からぬまま、「してはいけないこと」を覚え、結局何したらいいやら、心理士とは何か明確に答えられぬままM2になっていく。

 

M1の冬現在、心理士としてのアイデンティティが確立されぬまま、クライエントを担当している。

 

多分こういう「わからなさ」を一生持ち、突き詰めていく学問なんだと思う、心理学。でも相当つらい。

これを楽しいと思える人は向いているのかなあ。私は今のところ楽しくはない。笑

でも何とか「こなして」いる。「こなす」という言葉は多分不適切なんだけど、でも「こなす」以外、合った言葉がない。

 

将来どうしよう。どう生きていくのかも、まだよく分かっていない。決まらない。

 

心理系の道を目指す方が万が一でもこれを読んでいたら、沢山悩んで欲しいなあ。

就活嫌だとか、やりたいことがないとか、そういう気持ちで入るととても苦労すると思う。途中で大学院を辞めてく先輩を見てきたし、私の同期も1人、疲れ果ててしまって後期から学校に来なくなった。

 

覚悟があれば、大学院に入ってみて考えてもいいと思う。私もそうだったし……

大学院は、最後のチャンスだ。最後のモラトリアム。将来に、沢山悩んで自分を見つめる時期。

 

心理職の道は、「ほどほど」が出来れば生きていけるし、まあ食べていこうと思えば食べていけるとは思うんだけど。

それでいいのか?と常に自分に問いながら。

私も、生き方を自分自身に常に問う。

 

 

戒めを込めて書いた。