在処離れ

やさしく、あったかく生きていきたいです。

ごめんも言えない

 

こんばんは。

 

突然ですが、今、友だちとずっと冷戦状態にあります。

大学1年の時から、学科も専攻も違うのにずっと仲良くしてくれていた友だちです。

 

今は、仲直りしたいようなしたくないような不思議な気持ちなんだけど、とりあえず喧嘩したことについてもやもや悩んでたら、なんで喧嘩したのかわからなくなってきたし、どうしたいかもわからなくなってきた。

最近はその友だちがいる集まりをずっと避け続けているのだけど、本当にそれでいいのかな?という気がしている。

ちゃんと話さなきゃいけない気もするし、でもやっぱり話したくない、という2つの相反する気持ちがある。

 

 

とりあえず、一旦なんで喧嘩したかを整理して、どうするか考えよう…かな。ついでに友だちと自分の関係性について考えたことも書きます。

 

 

まず、そうだなあ、喧嘩の原因を考えるにあたって、(私から見た)その友達の人間性を書こう。

 

●ズバズバものを言う

●びっくりするくらいズバズバものを言う

●一度決めたら揺るがない

●やりたいと思ったことは絶対やらなきゃ気が済まない

●賢く、教養がある(頭の回転が早い)

●芯がある

●自信に満ち溢れている(ように私には見える)

 

 

ぱっと思いつくだけでもこんな感じです。つらつら沢山書いたけれど、まあここからわかるように、私とは真逆の性格の友だちです。

本当に、いつも「なんでわたしたち仲良いんだろうね」とお互い言い合うくらい真逆でした。

自分を卑下しているわけじゃないけれど、私は頭が良くないし、揺らぎまくりだし、自分の意見を人になかなか言えません。

だから、その友達のことは羨ましくもあり、尊敬もあり、たまに「本当に合わないな」といらついちゃうこともあり、でも、何より気が利いて優しくて、会話が楽しく、大好きな友だちでした。

 

 

その友だちと大喧嘩したのは4泊6日のスペイン卒業旅行です。正確に言うと喧嘩と言うより、本当に冷戦って感じなんだけれど。

言葉にして言い合ったわけじゃなくて、お互い溜め込んでお互いイライラして、距離を置いている状態だから。

 

実は、この卒業旅行、計画の段階から意見があんまり合わず、「この旅行大丈夫なのか……?」とちょっと不安だったんです。だけど、この旅行の2年ほど前にその友達と3泊4日の国内旅行に行っていて、「友達と国内旅行という大イベントを乗り越えた経験」があったので、「何とかなるだろう」とそこまで心配してませんでした。国内旅行は普通に楽しかったし。

 

だけど、このスペイン(卒業旅行)は本ッッッッッッッッ当につらかった……「ッ」の量から辛さを察して欲しい。マジでつらかった。

あまりお金の話はしたくないけれど、うん10万だして、こんなつらい気持ちになんなきゃいけないことある?と言いたくなっちゃう。言いたくなっちゃうよ…… 

 

早く街を出て、ホテルに帰りたかったし、なんなら早く日本に戻りたかった。でも、そんなこと考えてる自分がなんか虚しくて悲しかった。友達にとってその場には私しかいないのに。私がそんな楽しめない気持ちでいるせいで、友達もきっと楽しめてない。それが普通につらかった。

ずっとずっと私との旅行を楽しみにしてくれていたのになあ。その気持ちに応えてあげたいけど、でも私も私でつらいので、もう本当どうしようもない。そんな息苦しい6日間。

明確に「これのせいで喧嘩した!」という出来事はありませんでした。だからこそ、本当に人間性の違いというか、性格の違いというか、そういうものが浮き彫りになったんだろうなあという気がする。

 

 

なんで私は辛かったんだろう。なんか、なんだろう…その旅行中は、ずっと自分の意見を受け入れられていない気がしていた。

「これがしたい」とか「あれが食べたい」っていうことを私が言うことが許されていない雰囲気があった。

「○○したい」って私が言えば「いいよ」とは言ってくれるけど、端的に言えば、すごく不満そうだった。私の好きな店と、彼女の好きな店の雰囲気が違いすぎるのもあったのかな。

 

 

あと、私、英語全く話せなくて。地理感も無くて。私が友達に「ここってこうじゃない?」と言うことが、殆ど合っていた試しがない(わたしが悪いんだけど)

 

それもあって、私の言うことをほとんど聞いてくれなかった……友だちの立場からしたら、「こいつ何の役にも立たない…」って気持ちなんだろうけど、私は私なりに一生懸命考えて発言していたので、なんでもかんでも「いや」「でも」と否定形から入られるのはつらかった。そしてその上下関係みたいなものが出来たのが見えた時点で、「あ、これ上手くいかないな」と思いました。

「これを言ったら友達に否定されるかな」と友達に対して私が思う時点で、もうダメだなって。私もびびって発言しなくなるし。そうなるともう本当に対等でいられなくなるなあ、と。

 

冒頭に書いたように、友だちはズバッとものを言える人なんです。わたしはそれが面白くて好きで、いつも楽しく聞いていたけど、それをいざ自分に向けられると「こわい」と思うのが、もうダメだなって。

今までは友達が誰かに対してズバッと言っているのを聞いて笑ったりしてた。私に対してズバッとアドバイスしてくれたこともあったけど、その人の愛をちゃんと感じてた。

 

けど、余裕がなくなった時の「ズバッ」は遠慮がない。優しくして欲しいわけじゃなくて、そういう友達からの遠慮のない「ズバッ」に対して私の余裕的に耐えられなかったのと、私が彼女に「ズバッ」と思ったことを言う、ということが出来なかったことがダメだった。

「この人には何言っても大丈夫」という信頼が築けてなかったのかもなあ、って。

多分これが滞在1日目くらいで気づいたことで。

 

 

あとは、旅行の目的も違ったのかも。

私は多分、根はとても楽観主義なんです。

他人にどう思われてるかとかそういうことが不安で予防線を貼っちゃう(のがネガティブにみえる)だけで、心の奥底では、大抵の事はなんとかなると思ってる。し、そうなると分かっている。

異国での旅行も、そのなんとかなる精神でした。これは本当、人によると思うけど、私はめちゃくちゃ綿密に計画立てて観光するよりも何もわからない土地をのんびりと歩いて、雰囲気を味わうのが楽しみだった。行ってみたい世界遺産も、見てみたい建物ももちろんあるけれど、そのルートと電車を調べて…っていうのにもしとてもエネルギーを使うのだとしたら、最悪行きの飛行機と帰る飛行機だけ決めてあとはのんびりブラブラでも良かった。行けたらいいよね、くらい。

 

だから、旅行中も、「ほんとスペイン語って全く何言ってるかわからないね~!」ということすら楽しみたかったんだと思う。「行きたかったこの店今日休みじゃん!」っていうプチアクシデントも、「メニュー全部スペイン語だから、何書いてるか全然わからない!」ということも、全部含めて私は笑いたかった。

行きたいところに行けなくても、食べたいものを食べれなくても、別によかった。

全くスペイン語が話せなくてスペイン人とジェスチャーで会話したり、地理感ないせいで道に迷って街をぶらつくようなことがあっても、いいなあ、なんて思ってた。

私にとって旅の目的は「友達と旅行を楽しむこと」だったから。だから正直スペインじゃなくてもよかった。イギリスでも、フランスでも、「どこかに誰かと行く」という特別な体験を楽しみたかったんです。

 

でも、友だちは違ったんだと思います。スペイン語が離せないなら、ちゃんと英語が使える場所で、正しい英語を使って、確実に欲しいものを手に入れたかった。アクシデントは許されなかったし、だからこそ行きたい美術館が休館日だったことにショックを受け、イライラしていた。友達の旅行の目的は多分、「スペインを楽しむこと」だった。

 

別にどっちのタイプがいいとか悪いとかそういうことを言いたいのではないです。

ただ、その価値観の違いを共有しないまま当日を迎えたのがダメだっただけで。

 

 

旅行でつらい思いをしたのが結構トラウマで、勝手に「友達のせいだ」と思い込んでたけど、こうやって整理するとやっぱりお互い様だったな。お互い歩み寄れなかったし、お互い譲れないところがあった。あとどっちも言葉が通じなくて疲れてた。知らない街だし。

 

 

それでギクシャクしたまま帰国したんだけど、そのまま卒業式が来て。

 

卒業式の時に、せめてちょっとでも仲直りしたいなあって思って、「一緒に写真撮ろ」って言ってみたんです。めちゃくちゃ緊張してたけど。

2人のときだと、旅行の話蒸し返してしまって、また険悪になるかなあって思って、あえてみんなの前で。みんなも、私たちが仲良いのは知ってたし、ここでなら友達も断らないだろうって思った。

 

 

そしたら、

「私、顔がタイプな子としか一緒に写真撮らないから。」

 

 

素で「は?」って言ってしまった。

ショックというか、ショックもあるし、なんかふつうにムカついちゃった。

友達は笑いながら言ってたから、多分、周りはジョークに聞こえてたと思うんだけど、私には完全な拒絶だとしか思えなかった。多分友達もそのつもりで言ってる。「私と写真撮りたくない」ってことを伝えてた。

 

写真を撮りたくないなら撮りたくないでいいんだけど(それはそれで普通にショックだけど)「いや今顔がどうのこうのは違うでしょ」と思った。拒絶の仕方に傷ついた。ふつうにつらくて胸がバクバクしてた。

 

私も、「いやなんでよ!撮ってよ~!」って笑って誤魔化したけど、もう私も絶対言うもんかと思ったし、いよいよほんとに仲良くなれないなと思ってしまった。

 

で、そのまま友達は就職して、私は院進して。

 

毎日のようにめっちゃくだらないLINEしてたのが、ぱったり。(向こうが就職したってのもあるけど)

 

ほんと、8月になろう今でも音沙汰なし。私もせず。笑

 

 

ただ、喉元過ぎれば熱さ忘れる(ちょっと違う?)というか、これ当時3月の話なので、時間が立って今は全然怒りとか悲しさとかは無い。思い出して胸がバクバクすることもない。

 

ただもう1回仲良くしたいかと言われるとそれも微妙。もう、会ったらずっと顔色伺ってしまう気がする。

だけどこのままでいいのかと言われるとそれもどうなのかないいのかな…って感じ。

 

ほんとに仲良かったんだよなあ。

大学はその子のおかげで頑張れてた面も少なからずあると思う。好きだった。

 

 

本当に、どうしたらいいかわからない(T_T)

今更、「あの時は…」って蒸し返すのも勇気がいる。あの空気は二度と味わいたくない。

かといって、何も無かった顔では会えない。

でも会いたいんだよなあ、たわいもない話しをしたい。

 

 

どうしたらいいんだ、って、ふとした時に考えてしまうのを、ずっと繰り返してます。

 

 

 

頑張ってLINEしてみようかなあ。うーん。