こんにちは。
わたしはSUPER BEAVER(以下ビーバー)というバンドが好きです。
いつかこの人たちについて書きたいなあと思っていて、なかなかタイミングがつかめずにいたのですが、時間があったので書きたいと思います。
「なぜ突然ブログで音楽(しかもバンド)!?」って思われるかな。笑
わたしは自分の生きづらさを音楽で緩和してきたと思っています。
だってきっと、音楽がなければとっくにダメだった。
つらいとき苦しいとき、他の人の言葉が聞けなくても、音楽だけは聞けた。
はじめてビーバーの曲を聴いたのは、大学3年の冬だったと思います。他のバンドの曲をyoutubeで流していて,"関連動画"のところにビーバーがたまたまいたのがきっかけです。
大学3年のわたしといえば,今までで1番病んでいた時期でした。
ゼミにはいったばかりで、入りたくて入ったゼミだったけど、授業のたびに自分が何もできない人間だということを思い知らされていた。
毎回自分の頭のトロさに悲しくなって、必要とされていないんじゃないかと思い込んで、「自分じゃないほかの人がゼミに入ったほうがみんな幸せだったのに」とか思って。
期待されたいけど、期待に応えられるだけの実力は無くて、認めてほしいのに認めてと言えなくて、自己肯定感とか自尊心とかそんなものは下がりまくっていて。
その頃は普通に生きていくことさえしんどかった。毎日学校行く足が重くて。
その頃に書いた日記とか最近たまに読み返すんですけど、本当「消えたい」「つらい」ばっかりで、我ながら軽く引きました。引くけど、やっぱり当時すごくつらかったんだなあと思います。
そんな感情の時に、ビーバーの「うるさい」という曲のMVを見たんです。
「うるさい」には、途中でこんな歌詞がでてきます。
”言いたいことがあるのに言えない 笑いたいときに上手く笑えない 嫌々なのに嫌だと言えない 大好きなのに好きだと言えない”
このフレーズを聞いた時、いまのわたしだ、と思いました。
すごい友達に囲まれて委縮して、言いたいことも言えなくて、みんなと笑いたいのになぜか自分だけうまく笑えなくて、自己嫌悪ばっかりしている自分と、この歌が重なりました。
そのあとの歌詞です。
せめて大切な人を傷つけないためだったらいいけど そうじゃないなら どうしてあなたが苦しんでるの? 僕には納得できないよ
なんか、もう、聞いている最中、胸がぎゅうっとなって、涙がでました。とてもくるしかった。ここだけに味方がいる、という感じがしました。
それは、母親でもなくて、父親でもなくて、友達でも、先輩でも、教授でもなくて。この音楽だけが今は味方なんだという気がしていました。
色々な助言を貰うより、頑張れと言葉をかけられるより。わたしの代わりに怒ってくれるような乱暴な優しさを感じて、すごく救われた。
私が、感じていた理不尽さだったり、言いたいことも言えない苦しさに、この歌だけは気づいてくれている気がした。
「うるさい」のサビはこんなフレーズです。
「自己犠牲」うるさい もっと単純に 愛したいよ
自分も他人も、もっと単純なはずなんです。好きとか嫌いとか。嫌とか嫌じゃないとか。話したいとか話したくないとか。本当はなにもかもすごくシンプルなはずなんです。
でもいろんなことを考えすぎて、なんかがんじがらめになって、言いたいことも素直に言えなくて、結局相手のことも自分のことも大切にしていなかった。自分の考えや意見を制して、自分のことを大事にしていないのは、相手のことも大事にしていないことだと気づかなかった。
毎日必死に生きていると、こんなことはよくあると思うんです。
自分が大事にしていたことってなんだったっけ。自分が本当にしたいことってなんだっけ。どういう自分でいたいんだっけ。
おとなになるにつれて、世間体や社会人としての自覚を求められて、他人の声が正しい気がして、自分の大切にしていたことがわからなくなってしまうことが、わたしも増えた。
大事なことはあったはずだけど、それが周りには受け入れられないような気がして、みんなに違うと言われて、「そっかわたしは間違ってたのか」って思うこと沢山あると思います。
小さいころ好きだった宝物は、大きくなってなぜか好きと言えなくなって、趣味や考えを隠して、周りに合わせて、合わせて、合わせて。
でも、ビーバーの曲を聴いて、もっとシンプルに考えようかな、と思うようになりました。「本当に大切なことってなんだっけ?」と考えきっかけになる。
例えば「本音」という曲の中で
本音ばっか言ってったって きっと 嫌われてしまうだけだと 言うけど 嘘ばかりじゃさ 虚しいだけでしょう 捨ててしまえよ
っていうフレーズがあるんです。曲を聴いて、そうだよなあと思う。
でも、やっぱり嘘をついてしまう自分を変えられない。この歌のような生き方をしたいと思いながら、でもやっぱり本音なんて言ってたら誰も相手にしてくれない、なんて反対のことも思う。
でも、歌詞がとてもまっすぐに訴えかけてくれるからこそ、歌詞にうつる生き方を通して、自分の捻くれた生き方を見つめなおしたり、自分も自分らしくいたいと思う。
「どうしたらいいの」とがんじがらめになって思考停止いたのが「すこしでも変えたい」とおもえる。こんなわたしの音楽に対する向き合い方さえ、ビーバーの人柄や努力が産みだしてるんだろうなあ、と思うと、またビーバーが好きになります。
本当に皆に聞いて欲しいなあ…
そして一緒にライブ行きたい(笑)
SUPER BEAVER、検索してみると分かると思うんですが、最初(私にとっては)見た目が強そうで、サウンドも攻撃的で、ちょっと怖いなと思いました。私は特に今までこういうロックを全く聞いてこなかった人なので、尚更。
初見で「えっ……なるほど……」ってなる人は少なくないと思います。笑
でも、自分のことが嫌いな人、そんな自分に悩んでいる人こそ聞いて欲しいなあと思います。
彼らの真っ直ぐで素直な言葉は、多分、力強くあなたの背中を押してくれるから。