在処離れ

やさしく、あったかく生きていきたいです。

過去を伝えること

 

 

こんにちは。

割とタイトル通りの話です。悩みなのかな。

 

とても仲の良い友達がいます。

先日、その友達に「成人式の写真が見たい」と言われました。

 

めちゃくちゃドキッとした!

なぜなら、成人式に行ってないから。笑

 

友達にそう言われた瞬間、まず、頭の中が「どうしようなんて言おう」でいっぱいになり、ぐるぐるぐる!と超高速回転し、結局、

 

「成人式行ってないんだよねー。ちょうど風邪ひいちゃって、行けなくてさぁ」

 

と嘘をついた。

 

 

家に帰ってからそのことを振り返って、とてつもなく後悔した。

 

あんなに「もう大事な人には嘘をつかない」と誓ったのに。

人に嘘をついた時、撤回出来なくて苦しくなること、学んだのに。

その人のことが大事になればなるほど、自分自身がついた嘘に苦しめられて、結局、自分の後ろめたさから大事な人を手放してしまうことも、学んだのに。

 

 

「あぁ…またやってしまった……」

と嘘ついたことを嘆きつつ、「じゃあ成人式に行かなかった本当の理由をその人に言う選択肢はあったのか?」というと……うーん、無い気もする。

 

 

何回かこのブログでも言ったと思うけれど、私は中学でいじめられていた。

 

全然ひどいものじゃなかったけど、今でもその子たちには会いたくない。影で笑われるんじゃない?とか、SNSで変な噂立てられるんじゃない?とか、そんなことを考えてしまったりする。

 

そんなこんなで、中学の交友関係には全くと言っていいほど良い思い出がなく、むしろ消し去りたい記憶ですらある。

そんな人たちにわざわざこちらから会いに行くようなこと、なんでしなきゃいけないんだと思った。だから、成人式は行かなかった。

今でも、「成人式行けばよかった」とかは全く思ってないし、行かないという選択自体は後悔してない。

 

ただ、きっと、私自身に、「成人式に行かなかった理由」に「恥ずかしい」という思いがある。

要は、いじめられていたことを、多分恥ずかしいと思っている。

 

私にいじめられる理由がないことは理屈ではわかっているつもりなんだけど。

私はいじめる人たちになにかしら(いじめたくなるような)影響を与えていたのだとは思う。それが性格なのか、外見なのかは分からないけど。

まあ、だからと言って私にいじめられる理由は無い。

そう頭で思えるくらいには大人になった。と思いたい!笑

 

だけど、やっぱりどこかに「いじめられるやつ」=「弱い」という考えがある。

 

私が中学生の時、私から見た【いじめる側】の子たちは、圧倒的に強かった。

スクールカーストの最上位にいて、なんかいつもキラキラしていた。選ばれる側じゃなくて選ぶ人たち。誰と遊ぶか、誰と話すか、何をするか、全部彼らが決めていた。

 

毎日楽しそうで。大声ではしゃいで。何を言ってもそのキャラと立場で、許されていた。

 

私が「やめて」と反抗しても、「は?何なの?死ねよお前」とむちゃくちゃな理論で言える強さを彼らは持っていて、私には言い返せない弱さがあった。

 

(強い弱いをどう定義するかはちょっと置いておいて)あの頃は、間違いなく、彼らが「強い」立場で、私は「弱い」立場だったんだなあ。それは周りから見てもそうだったと思う。

 

いじめられていた過去から離れた今は、もうどうでもいい過去になっている。中学でずっと仲良かった子もいたし。ていうか、そのいじめてきた人達以外とは、仲良くやっていた。

 

でもねー。 「いじめられてた」って言うことは、「私は弱かったんだ」って言うことと同義のような気がしてしまって。

 

なんか、その、私は「弱い」立場で、いじめていた人たちが「強い」立場だっていう、クラスの中の上下関係の構図が今でも頭から抜けてなくて、他人に自分の過去を言うのを躊躇わせてる。

 

 

だから、誰にも中学のいじめられ経験を話したことがないし、成人式に行かない理由も話したことがない。

「成人式行かないの?」って親にも当然のように聞かれたけど、「行きたくない」の一点張りでなんとか誤魔化した(誤魔化せてるのか?笑)し、大学の時の友達には、「成人式行ったよ!楽しかった^^」と適当に嘘をついた。

 

 

今回の件も、

「成人式…行ったけど携帯変えて、写真残ってなくて。」

とか、適当に誤魔化せばよかったんだろうけど、大切な友人だったこともあり、つい、「私のことを知ってもらいたい欲」が出てきてしまった。

 

自分のことを「言いたい」欲が出たのにも関わらず、超高速回転した私の脳は「言わない」という結論を出し、結局、「風邪ひいて成人式に行ってない」という、ちょっとレベルの下がった嘘をつくことになった。

 

 

…もし本当のことを言っていたら、どうなっていただろうか。

相手からの反応を聞くのも、実はちょっと怖い。

 

「いじめられていた」と言うことでその友人が引くような人間ではないのはわかっている。絶対。

だから、その事実を言うこと自体に恐れはない。

けど、私への印象が変わるのを、恐れている。

 

友人が持っている、今のわたしのイメージ、を崩したくないというか。

友人の「いじめられるような人間じゃない」ってイメージが揺らぎそうなのが怖いというか。

わーーー上手く言葉に出来てないよね。伝わってないよね。笑

 

 

なんだ、えっと。

 

友人には、今まで私と関わる中で少しずつ積み上げられきた私のイメージ像があって。

それは、例えば「よくしゃべる」とか「優しい」とか「面倒くさい」とか。

私と過ごす中で、そういう「○○」が積み重なって【私】という像が友人の中にできてるはずで。

 

そこに「いじめられていた」というイメージが入ることで、「いじめられるようなことがあった」という(本当でも嘘でも)別のイメージを付けられるのが嫌だ、という感じ。もしくは、「こういうところがいじめられる原因だったんじゃない?」って思われたりとか、そういうのが嫌。

 

わかりづらいなぁ。

 

例えば「いじめられてたの」と友人に言ったとする。

そうしたら、「もしかしてこの子は内気だったのかな?」とか。「変人だったのかな?」とか。勝手に思われたり。

「○○は自分の意見を言わないから、いじめられたんじゃない?」って、思われたり。

 

そういう私が勝手にいじめ被害者に持っている「いじめられイメージ」みたいなものが、相手の【私】像に加わるのが嫌だ。そんな感じ。

 

 

 

…あー、なんか書いてて具合悪くなってきた。

結局、私が一番、【いじめの原因は被害者にある】って考えに囚われているのかもしれない。理屈ではそんなことないと思っていても、

「自分の意見言わないからいじめられるんでしょ?」とか「反抗しないから悪口言われるんでしょ?」って思ってる自分がどっかにいるんだ、きっと。

 

だって、過去のいじめられていた自分を振り返ると、いじめられる理由なんていくつも見つかる。

空気を読まなさ過ぎた。

スクールカーストをわかってなかった。

身の程をわきまえてなかった。

 

もっと気を遣えていたら、上手く過ごせたと思う。

もっと周りに同調していたら、楽しく過ごせたと思う。

 

こうやって、いじめられた理由を、いくつもいくつも自分に探して、原因が見つかってしまう。

 

 

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…書いてて頭の中がクリアになってきたぞ。

 

そうか。

 

私にとっていじめられ経験を人に言うっていうのは、きっと、「自分のダメだった所を人に言う」ようなものなんだ。だから言えないんだ。

 

「中学の時にいじめられてて…」って言うのは、「私にいじめられる原因があったの」と伝えているのと同義だと(私が)思い込んでるからだ。

 

 

 

そういえば昔、Twitterに「いじめられてた」っていうツイートをしたら、「意外。なんで?」と(いうような意図の)リプライが来たことがあったなぁ。

今思えば「なんで?」ってリプライ自体、無意識に被害者に原因があると思っているから出る言葉。

 

いじめられていた過去を他人に言うことで、

被害者側(私)に原因を求められるのが怖い。

たとえ言葉に出されていなくても、「いじめられていた」と言うことで、少しでもいじめの原因を「私」の中に探されることが怖い。

 

太字に赤で書いたけど(笑)、これだと思うな。

自分でもしっくりきた。

 

自分で自分を卑下するのはいいけど、他人に悪口言われたり、指摘されるのは絶対に嫌。これに近い気がする(笑)

自分でいじめの原因を考えるのはいいけど、他人に考えられたくない。「いじめられるような人間だったんだ」って思われたくない。

 

そういうプライドの高さ…プライド?違うか、見栄っ張りな感じ?

完璧主義で、見栄っ張りなところが私に言えなくさせてる。

 

 

今の自分に自信がないから、なおさら過去の「いじめられていた」というイメージで今の自分が覆されそうで。

 

 

 

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でも…本当にどうしよう。わざわざ言うことでもないけど、

また似たような機会があれば…言ってみようかな。本当のこと。

それで落胆されたり引かれたら「それまでの人だったんだ」って思えばいいのかな。

 

でも、もう「それまでの人だ」って言って切りたくない、それくらい大事な友達になってきている。

言って引かれたら立ち直れなさそう(私が) 

 

言うの勇気いる。言わずに済むなら言いたくない。でも知ったうえで仲良くしてほしいという思いもある。

 

もし言わないでいて、なんかの拍子でバレるほうがいやだなぁ。

嘘つきたくないよ~。

 

 

あとはもう、私の勇気の問題なんだよね。

嫌われる勇気、信じる勇気、自分の過去を受け入れる勇気。

 

よし、次は、言ってみよう。